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気象学・気候力学研究室では、地球規模の大気大循環や惑星波から、高・低気圧波動、台風や梅雨前線、さらに竜巻や個々の対流雲まで、さまざまなスケールの気象現象を扱います。特に、複数のスケールを跨ぐ相互作用は、特色ある重要な研究対象です。
赤道域から中緯度、極域までを含む対流圏の気象現象を幅広くカバーして、大気と海洋・海氷・陸面との相互作用も包括的に捉えます。多様な研究アプローチ(大規模データ解析や数値シミュレーション、野外観測)からメカニズム理解を深めて、社会からの要請も強い減災・防災や異常気象・気候変動の精緻な予測に対する貢献を目指しています。
九州大学 大学院理学府 地球惑惑星科学専攻に所属する大学院生、九州大学 理学部 地球惑惑星科学科に所属する学部生、そのほか国内外の研究者とともに研究を実施しています。
夏季東アジアの台風による極端降水の将来予測において日本の災害リスクの増大が明らかに ~台風の疑似温暖化実験~(Wu et al., 2025)
盛夏期に出現するモンスーンジャイアの実体を解明 ~台風の外側循環が巨大な渦を形成~(Fujiwara et al., 2025)
令和6年9月能登半島豪雨の発生要因を解明 ~海洋熱波が台風の遠隔降雨を増幅~(Kawano and Kawamura, 2025)
太平洋十年規模変動と同期する東アジア全域の台風による極端降水の近年の増加が明らかに(Wu et al., 2024)
西日本周辺海域で発生する線状降水帯の支配的メカニズムを提唱(Nishimura et al., 2024)
冬季西日本における極端降水量の数年先までの潜在的予測可能性を実証(Mochizuki, 2024)
▶️ 以前の研究ハイライト
夏季東アジアの台風による極端降水の将来予測において日本の災害リスクの増大が明らかに ~台風の疑似温暖化実験~[PDF]
盛夏期に出現するモンスーンジャイアの実体を解明 ~台風の外側循環が巨大な渦を形成~[PDF]
今世紀末の日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の将来変化を初めて予測 ~JPCZに伴う日本海側の降水量変化が明らかに~[PDF]
令和2年7月熊本豪雨をもたらした水蒸気の起源と履歴を解明 ~降水の同位体比から紐解く「線状降水帯」の新しい描像~[PDF]
■ 2026.04.01 (仮)新しいメンバーが加わりました(B4が4名、M1が1名)
▶️ 以前のニュース
■ 2025.12.08-10
【集会】ハビタブル日本の令和7年度全体会議が広島大学(東広島市)で開催されました
■ 2025.12.01
【公開】呉 継煒さん(D3)の研究成果がプレスリリースされました
■ 2025.11.28
【講演】近本喜光准教授(米国ユタ州立大学)が伊都キャンパスを来訪され大気海洋力学セミナーでご講演いただきました
■ 2025.10.14
【公開】OBの丸野航輔さん、吉田尚起さん、藤原圭太さんの研究成果がプレスリリースされました
■ 2025.09.05
【集会】「令和7年夏の記録的な高温と7月の少雨の特徴およびその要因等について」異常気象分析検討会が気象庁で開催(ハイブリッド形式)されました
■ 2025.06..25-07.09
【観測】石橋尚澄さん(M2)が三陸沖船舶観測(勢水丸)に参加しました
■ 2025.07.16-18
【集会】International Workshop “Mid-latitude Atmosphere-Ocean-Ecosystem Interactions: Processes, Predictability, and Habitability” が九州大学伊都キャンパス(椎木講堂)で開催されました
■ 2025.07.11
【講演】望月崇准教授が福岡教育大学附属福岡中学校の皆さんに模擬講義をおこないました
■ 2025.06.20
【集会】線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ(第10回会合)が気象庁で開催(web会議併用)されました
■ 2025.03.25
■ 2025.03.02
【表彰】呉 継煒さん(D2)が日本気象学会第46回九州支部発表会で支部奨励賞を受賞しました
■ 2025.02.12-14
【講義】東京大学の今田由紀子准教授が大学院集中講義で伊都キャンパスに来訪され、地惑談話会でも講演して頂きました
■ 2024.12.25
【集会】線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ(第9回会合)が気象庁で開催(web会議併用)されました
■ 2024.12.19
【表彰】小田凱翔さん(M2), 小畑佑介さん(M1)が日本気象学会松野賞(Matsuno Award)を受賞しました
■ 2024.11.30
【集会】「気候システム研究集会2024」(第10回)が福岡大学理学部で開催されました
■ 2024.09.09-10
【集会】「低気圧と暴風雨に係るワークショップ2024」が防災科学技術研究所(東京会議室)で開催されました
■ 2024.08.23
【公開】呉 継煒さん(D1)の研究成果がプレスリリースされました
■ 2024.07.12
【公開】OGの西村はるかさんの研究成果がプレスリリースされました
■ 2024.06.06
■ 2024.03.05
【表彰】日本気象学会第45回九州支部発表会で土田 耕君(D3)が支部奨励賞を受賞しました
■ 2023.12.16
【表彰】土田 耕君(D3)が日本気象学会松野賞(Matsuno Award)を受賞しました
■ 2023.12.03
【表彰】土田 耕君(D3)が新学術領域研究「変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot」第5回領域全体会議で若手発表賞を受賞しました
■ 2023.11.17
【集会】「新学術hotspot2と気象研・気象庁との合同研究会」が気象研究所(つくば)で開催されました
■ 2023.10.03
【集会】「低気圧と暴風雨に係るワークショップ2023」が防災科学技術研究所(東京会議室)で開催されました
■ 2023.09.20-22
【講義】東北大学の杉本周作准教授が大学院集中講義で伊都キャンパスに来訪され、地惑談話会でも講演して頂きました
■ 2023.09.16
【集会】「気候システム研究集会2023」(第9回)が長崎大学環境科学部で開催されました
■ 2023.08.28
【集会】「令和5年梅雨期の大雨事例と7月後半以降の顕著な高温の特徴と要因について」異常気象分析検討会が気象庁で開催(ハイブリッド形式)されました
■ 2023.06.13-16
【観測】M1の学生2名が黒潮上(および冷水塊上)における大気海洋観測航海(勢水丸)に参加しました
■ 2023.06.05
【公開】MCDL研究室OBの吉田尚起くんの研究成果がプレスリリースされました
■ 2023.05.11
【公開】MCDL研究室OGの安清莉奈さんの研究成果がプレスリリースされました
■ 2023.04.01
【着任】安藤雄太学術研究員が流体圏・宇宙圏科学講座(気象学・気候力学分野)に着任しました
■ 2023.03.08-10
【集会】「 中緯度大気海洋相互作用hotspot2研究集会」が伊都キャンパス(椎木講堂&稲盛財団記念館)で開催されました
■ 2023.02.19
【集会】天気予報研究会(第20回)が気象庁講堂で開催(ハイブリッド形式)されました
■ 2022.12.27
【集会】線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ(第5回会合)が気象庁で開催(web会議併用)されました
■ 2022.10.24
【集会】専門分科会「近年の”集中豪雪”をもたらすJPCZ:観測と数値実験及び温暖化影響」(日本気象学会)が札幌市で開催されました
■ 2022.09.16
【集会】「気候システム研究集会2022」(第8回)が鹿児島大学水産学部で開催されました
■ 2022.08.29-30
【集会】「低気圧と暴風雨雪に係るワークショップ2022&第4回高低気圧ワークショップ」が防災科学技術研究所(東京会議室)で開催されました
■ 2022.08.22
【集会】「6月下旬から7月初めの記録的な高温及びその後の天候の特徴と要因について」異常気象分析検討会が気象庁で開催(テレビ会議システム)されました
■ 2022.07.25
【公開】MCDL研究室OBの藤原圭太君の研究成果がプレスリリースされました
■ 2022.06.18-22
【観測】M1の学生2名が東シナ海黒潮周辺の大気海洋相互作用の観測航海(長崎丸)に参加しました
■ 2022.05.31
【集会】線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ(第4回会合)が気象庁で開催(web会議併用)されました
■ 2022.05.19
【集会】日本気象学会2022年度春季大会シンポジウム「線状降水帯に関する研究の最前線と今後の展望」が気象庁で開催されました
■ 2022.04.12
【公開】MCDL研究室OBの鈴木雄斗君の研究成果がプレスリリースされました
■ 2022.04.01
【着任】李 肖陽 助教、張 暁琳 助教が流体圏・宇宙圏科学講座(気象学・気候力学分野)に着任しました
■ 2022.03.18
【表彰】藤原圭太君(学振特別研究員)が新学術領域研究「変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot」第3回領域全体会議で若手発表賞を受賞しました
■ 2022.03.11
【集会】「令和4年冬の天候の特徴とその要因について」異常気象分析検討会がウェブ会議で開催されました
■ 2022.02.03
【記事】毎日新聞の「科学の森」に研究室MCDLが公開している『メガストーム情報データベース』が紹介されました
■ 2021.12.22
【集会】「低気圧と暴風雨雪に係るワークショップ2021」が富山大学(五福キャンパス)で開催されました
■ 2021.11.24
【公開】日本学術振興会特別研究員(PD)の藤原圭太君(研究室OB)の研究成果がプレスリリースされました
■ 2021.09.13
【集会】「令和3年8月の記録的な大雨の特徴とその要因について」異常気象分析検討会(令和3年度第1回)が気象庁で開催(テレビ会議システム)されました
■ 2021.05.24
【集会】線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ(第2回会合)が気象庁で開催(web会議併用)されました
■ 2021.03.11
【集会】「2020/21年冬の大雪等特徴的な天候をもたらした要因について」異常気象分析検討会(定例会)が気象庁で開催(テレビ会議システム)されました
■ 2021.02.04
【集会】線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ(第1回会合)が気象庁で開催(web会議併用)されました
■ 2020.04.01
【着任】李 肖陽 学術研究員が流体圏・宇宙圏科学講座(気象学・気候力学分野)に着任しました
■ 2019.10.28
【表彰】研究室OBの平田英隆君が日本海洋学会若手優秀発表賞(2019年度秋季大会)を受賞しました
■ 2019.10.04
【講演】気象学・気候力学(MCDL)セミナーで研究室OBの辻 宏樹君(東京大学大気海洋研究所)が「Atmospheric riverと切離低気圧の相乗効果に伴う降水強化の統計的調査」というテーマで講演しました
■ 2019.09.17
【公開】新学術領域研究「変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot」のHPが公開されました
■ 2019.09.17
【集会】「気候システム研究集会2019」(第7回)が伊都キャンパス(ウエスト1号館)で開催されました
■ 2019.07.22
【表彰】藤原圭太君(博士後期課程2年)が日本気象学会松野賞(Matsuno Award)を受賞しました
■ 2019.07.10-12
【講義】国立極地研究所の猪上 淳准教授が大学院集中講義で伊都キャンパスに来訪され、地惑談話会でも講演して頂きました
■ 2019.07.03
【掲載】藤原圭太君(博士後期課程2年)の研究成果が理学部ニュースに掲載されました
■ 2019.06.21
【公開】研究室OBの平田英隆君の研究成果がプレスリリースされました
■ 2019.04.16
【講演】気象学・気候力学(MCDL)セミナーで山崎 哲氏(海洋研究開発機構)が「日本のローカルな降雪と関係する大気大循環場の研究」というテーマで講演しました
■ 2019.04.01
【着任】望月 崇准教授が流体圏・宇宙圏科学講座(気象学・気候力学分野)に着任しました
■ 創設まで(澤田龍吉(1976):九州大学理学部における気象学の教育と研究, 天気, 23, 94. から抜粋・補追)
九州帝国大学に理学部が設置されたのは1939(昭和14)年であるが、当初4講座で発足した物理学教室が6講座に拡充され、その第6講座として「地球物理学および気象学」講座が開設されたのは1941(昭和16)年である。教授には伊藤徳之助が、助教授には吉山良一が就任し、気象学の教育と研究が地球物理学の一部として開始された。1949(昭和24)年、大学は九州大学と改称され、この講座の名称も「地球物理学」となった。伊藤徳之助教授は1958(昭和33年)に退官し、後任の教授として翌34年に気象庁より澤田龍吉が着任した。
九州大学理学部における大気物理学の教育と研究の体制が全く新しい局面を迎えたのは1965(昭和40)年である。この年の4月に物理学教室に新たに大気物理学講座が開設されて、気象学の教育と研究が初めて独立した。
■ 創設から2012年3月まで(九州大学百年史から抜粋)
対流圏科学研究分野の歴史は、1965(昭和40)年に創設された物理学科大気物理学講座に遡る。その後、1992(平成4)年、地球惑星科学科への合流に伴い、地球惑星科学科地球惑星大気物理学講座へと編制替えされ、さらに1999年の大講座制発足に伴い、地球惑星大気物理学講座から流体圏科学講座の下の対流圏科学分野が誕生した。その後さらに講座編制の変更があり、 現在は流体圏・宇宙圏科学講座の1分野となっている。
大気物理学講座の初代教授は澤田龍吉であり、助手には瓜生道也が就任した。1966(昭和41)年に松野太郎が助教授として東京大学より着任し、さらに宮原三郎が1972年に助手となった。松野は赤道域の大気運動の理論的研究により1970年度日本気象学会賞を受賞し、1971年に東京大学に転出した。1974年に瓜生が助教授に昇任、1976年には守田治が助手に採用された。瓜生は波と平均流の相互作用の理論的研究を行い、1978年度日本気象学会賞を受賞した。1980年に澤田が福岡教育大学学長として転出した後、1981年に瓜生が第2代教授に昇任し、1982年には宮原が助教授に昇任した。宮原は大気潮汐波による平均流生成の研究を行い、1985年度日本気象学会賞を受賞した。1982年4月、瓜生が新設の高層大気力学講座へ移動し、広野求和が地球物理学講座より第3代教授に着任、定年の1985年3月まで務めた。
地球惑星大気物理学講座の第4代教授は高橋劭であり、1987年4月にハワイ大学より着任し、降雨・降雪と雷機構を中核とする対流圏の研究が中心になった。高橋の着任と宮原の高層大気力学講座教授昇任(1991年7月)に伴い、守田が1992(平成4)年4月助教授に昇任し、安井元昭が1989年6月に助手に就任した。守田は梅雨前線に伴う豪雨の機構の解明を中心とした中規模現象の研究を展開した。安井は降水過程の野外観測で優れた成果を上げ、1996年3月に郵政省通信総合研究所へ転出した。同年10月川野哲也が助手に着任し、竜巻を含む雲物理学やメソ対流系の研究で優れた成果を挙げた。
高橋は1997年3月に桜美林大学へ転出し、1998年4月に第5代教授として伊藤久徳が和歌山大学より着任した。伊藤は対流圏の研究のなかでも大規模スケールの力学を中心とした研究を行い、特に低周波変動を中心に成果を挙げ、2006年度日本気象学会賞を受賞した。守田は2010年3月で定年退職となり、福岡大学教授の職に就いた。
■ 2012年4月から現在まで
2012年4月に第6代教授として川村隆一が富山大学より着任した。伊藤は2013年3月で定年退職となった。2015年4月に研究室の名称が対流圏科学分野から気象学・気候力学分野に変更となった。2019年4月には望月崇が准教授として国立研究開発法人海洋研究開発機構より着任した。引き続き、地球惑星科学部門流体圏・宇宙圏科学講座の1分野となっている。